モモがきく 2018.09.18 「Xperia Ear Duo」開発秘話、そして〝ヒアラブル〟デバイスが目指す未来【後編】

ソニーモバイルコミュニケーションズのスマートプロダクト「Xperia Ear Duo」。後編は、開発にまつわるエピソードや想い、さらには今後の展開などをスマートプロダクト部門商品企画課(当時)の八木さんにモモが引き続きインタビューします。

<<前編>>はこちら

モモクアッドビームフォーミングマイク

あ、いきなりごめんなさい(笑)。

八木さんいえいえ、
その気持ちわかります(笑)。

18091801_01写真左:モモ妹、写真右:八木さん

モモさて、では早速本題に…。

そもそもの話になりますが、
なぜ「Xperia Ear Duo」を
開発しようと思ったんですか?

八木さんもともと入社時はオーディオの部署にいて、
イヤフォンやヘッドフォンの企画をしていました。

それこそ、
ノイズキャンセルやデジタルサラウンドといった
音楽の世界に入り込むような、
没頭型のイヤフォンやヘッドフォンの
開発に携わっていたんです。

モモ最初はそうだったんですね。

八木さんでも、音の聴き方って
それだけではないんじゃないかって。

自分の生活の中に
BGM的に音楽が流れたら
毎日が楽しくなるのではないか。
何気ない毎日が
ドラマや映画のワンシーンのように
見えたりするんじゃないかって思うようになって。

18091801_02何気ない毎日が楽しくなる「Xperia Ear Duo

モモなにかきっかけがあったんですか?

八木さん実は入社したての頃、
友人とマチュピチュへ旅行に行ったときに、
スマホのスピーカーで、
映画『天空の城ラピュタ』のテーマ曲をかけたら、
目の前が一気にラピュタの世界になって…。

これがきっかけというか、
音や音楽と現実世界との関係に
さらなる可能性を感じた原点ですね。

モモステキな話ですね。

八木さんさらに、「Xperia Ear Duo」は
単なる音楽を聴くためのデバイスではなく、
どちらかというと
コミュニケーションに着目してつくられた商品。

耳を塞がないので、
目の前の環境や相手との
コミュニケーションを妨げません。

18091801_03打ち合わせをしていても、会話を妨げない「Xperia Ear Duo

八木さんソニーのウォークマンが
音楽を外に持ち運ぶという文化をつくったように、
コミュニケーション〟を軸にした
新しいライフスタイルをつくりたかったんです。

モモ商品を開発する中で苦労した点は?

八木さん商品コンセプト的に
ずっと着けていられる〟というのが重要で、
それを実現するのには苦労しました。

今まで世にない商品だったので、
まさにゼロからの開発。
開発はとても大変で、
心が何度も折れかけました(笑)。

18091801_04ヨガをしながらでも着けていられる「Xperia Ear Duo

モモどのへんが大変だったんですか?

八木さんすべて(笑)
外音が自然に聞こえながら音漏れもしづらいという
デュアルリスニングの体験自体もそうですし、
着けていて疲れない、身体の一部になるような
装着性に関しても苦労しました。

そのために試作とユーザーテストを何度もやって。
数えきれないぐらいの人の耳をお借りして引っ張って、
はじめは「痛い」とか言われながら
試作品を着けさせてもらって…(苦笑)。

モモでも、その集大成が
今回の商品に繋がったんですね。

八木さんソニーの技術の集大成で、
この新しいコンセプトの商品が生まれたんです。

今回採用しているソニー独自の耳をふさがない
音導管設計の技術はソニーのR&Dが開発したもの。
装着性」や「音のチューニング」などは
古巣のオーディオの部署の人たちにも多くの協力を得て
商品化に至りました。

さらに、ソニーの
スマートセンシングプロセッサー」を搭載して
さまざまなスマート機能を実現しているんです。
ハード面だけでなく、デイリーアシストといった
体験をつくりあげるのも大変でした。

モモちなみに、先ほどから気になっていたんですが、
そこにあるのは…。

18091801_05

八木さんあ、これは私の耳型です(笑)。

モモやはり、こういう耳型も
たくさんつくったんですね。

八木さんいえ、もともとオーディオの部署では
たくさんの耳型をつくっていましたから、
それを活用させていただきました。

ソニーには代々〝耳型職人〟がいるんですよ。

モモえ、〝耳型職人〟!?
耳型職人として入社するんですか?

八木さんいえ、耳型をとる担当が、
代々受け継がれていく仕組みです。

社内で珍しい形の耳を見つけると
耳型職人が「耳型とっていい?」って
声をかけるようです。

モモ耳ナンパ〟だ!(笑)

八木さんあはは、モモちゃん面白い。
そうですね。

18091801_06

モモじゃあ、フィット感にはだいぶ自信がある?

八木さん耳の形は人によってそれぞれなので、
耳に対する知見がなかったら、
この商品はできなかったと思います。

日本と海外でそれぞれ
試着を繰り返していますが、
今まではまらない人はほとんどいなかったですね。

モモモモにも特別につくってくれて
うれしかったです。
フィット感もすごくいいです!

八木さんあ、モモちゃんのもつくるのは
大変だったなあ(笑)。

18091801_07

モモ最後に、今後の展開を教えてください。

八木さん音のAR〟ですね。
現実世界を音で拡張するということ。
見ている情報に、さらに音を付加していくことで、
発展性があると思っています。

例えば、映画やアニメの舞台となった場所に行ったら
自然にテーマ曲が流れたり、
登場人物の声で話しかけてきたり。

また、例えば観光地や美術館などで
音声ガイドが説明してくれたり。

モモ八木さんが「Xperia Ear Duo」を
開発しようと思った
原点の話に繋がっていくんですね。

八木さん音のAR化は、
割と近くまで来ていると思います。

18091801_08

モモスマートフォンを持つのが当たり前になったように、
Xperia Ear Duo」のようなデバイスを
着けて生活するのが普通の世界が来るかもしれない
って、思えるようになりました。

八木さんモモちゃん、
深く理解してくれて
こちらこそうれしいです。

モモ今日はありがとうございました。

八木さんありがとうございました。

モモクアッドビームフォーミングマイク

あ、何度もごめんなさい(笑)。

八木さんモモちゃん…(笑)。

18091801_09Xperia Ear Duo」のパーカーを着た八木さんと記念写真

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